プラスチック製注射器の販売

【プラスチック製注射器の販売】昭和38年(1963年)

 昭和38年1月18日、仁丹体温計(現テルモ)からプラスチック製注射器が発売された。それまでの注射器はガラス製であったが、プラスチック製注射器が可能になった。注射器はガラス製から使い捨て(ディスポーザブル)になり、感染の恐れがなくなった。仁丹体温計は第一次世界大戦で体温計が輸入できなくなったことから、北里柴三郎が中心となり体温計の国産化のために創立された会社である。

 仁丹体温計は医療の安全性を高めるために国産初の使い捨て注射器を発売、以後使い捨てのカテーテルや輸液器機などの開発を行っている。現在、テルモは人工臓器などの先駆的開発を行い、医療を通じて社会に貢献することを会社の理念にしている