世界は二人のために

世界は二人のために
 昭和42年に発売された佐良直美が歌った曲で同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞した。また大晦日のNHK紅白歌合戦に初出場。デビューした年に選出される快挙となった。「二人のため、世界はあるの」と歌われる本曲は結婚披露宴の余興の定番曲となっている。作詞作曲者のいずみたくと中村八大は、「こんな童謡みたいな曲が売れるわけがないと思った」とコメントしている。
 佐良直美(昭和20年- )本名:山口納堡子( なほこ)は東京都出身で、日本大学藝術学部を卒業、デビュー曲「世界は二人のために」は大ヒットし、紅白歌合戦だけでなく第40回選抜高校野球大会の入場行進曲に採用されている。
 1969年には、「いいじゃないの幸せならば」で第11回日本レコード大賞を受賞。女性歌手として日本レコード大賞の新人賞・大賞を両方受賞した。また歌手としてだけでなく、タレントとしてのバラエティー番組への出演やテレビ番組の司会、また女優としてもテレビドラマ「ありがとう」に出演するなど多方面で活躍した。
 1980年にタレントのキャッシーとのレズ騒動が報道がされて以後、芸能活動から遠ざかった。ただし佐良本人は「あれは何がなんだか全然わかりません。ビックリするだけで、どの社会にも裏表や力関係がある、そういうことなんでしょうね」とレズ騒動を否定している。
 1993年からは、栃木県那須塩原市で家庭犬のしつけ教室を主宰。アメリカより一流の講師を招き、動物愛護の啓蒙に貢献している。2009年5、朝日放送「朝だ!生です旅サラダ」で女優・草笛光子が「那須の旅」という題目で、佐良の経営する「アニマルファンスィアーズクラブ」を訪問。同番組で佐良がTVに出演した。
 2011年4月15日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に愛犬3頭を連れて出演。震災では自宅が半壊する被害を受けたが、地震前に録画したもので、放映は予定より遅れてオンエアとなった。