いつでも夢を

「いつでも夢を」は佐伯孝夫作詞、吉田正(作曲)1962年9月20日に橋幸夫と吉永小百合の歌唱によって発売された楽曲である。
 1962年に橋幸夫と吉永小百合とのデュエットソングとして吉田正の手により作曲された。当時は両者とも多忙な日々を送っていたためスケジュールが合わず、別々にレコーディングした音源を一つにミキシングして発売した。なお吉永の歌がオーケストラと合わず、やむなくピッチを上げて、オーケストラと合わせた。その特徴的な歌詞、またこの楽曲の歌手が当時御三家として話題となっていた橋と、当時女優として相当高い人気を誇っていた吉永とのデュエットであったため、発売当初より話題となり、発売から僅か数ヶ月間で30万枚以上の売り上げを記録した。累計売上は260万枚を記録した。
 この曲は高度成長期を象徴する曲となり、第4回日本レコード大賞の大賞を受賞した、長い期間、日本国民に愛された楽曲として、人気を保っている。また、長年に渡り各番組で流され、この楽曲へのリクエストも多い。そのため、発売当時まだ生まれていなかった年齢層でもはよく知られている。
 なお、1992年にはサントリー烏龍茶のCM内で中国語で歌唱されていた本曲が存在する。他に中日ドラゴンズ監督時代の星野仙一が出演した第一製薬の胃腸薬「センロック」のCMや吉永出演のシャープ液晶テレビ「AQUOS」CMでも使用されたことがある。
 『NHK紅白歌合戦』では計4回歌唱されているが、いずれも橋のソロでみよる歌唱であった。また橋と吉永が音楽番組で一緒に歌唱している映像は1968年にTBS系列で放送された『日本レコード大賞10周年特番』のものが現存する。
 発表翌年の1963年には同名の映画が封切られ、同作品についても橋と吉永が揃って出演した。同映画内でもこの曲が吉永の「寒い朝」、橋の「潮来笠」などとともに歌唱されている。他に橋が美空ひばりと共演した映画「ひばり・橋の花と喧嘩」では、橋とひばりのデュエットが使われている。
2013年上期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』では、主人公の天野アキ(能年玲奈)をはじめとする海女の人たちがこの歌を歌いながら海女漁に出ているなど、劇中で様々な人物によって歌唱されている。また、第116話(同年8月13日放送)で橋が本人役で出演し、天野夏(宮本信子)とのデュエットでこの曲を歌った。2013年8月28日にビクターエンタテインメントから発売された「あまちゃん 歌のアルバム」に収録されている。
 橋は朝は苦手でり朝ドラはこれまでほぼ視聴したことはなく「あまちゃん」も最初は視聴していなかったが、息子・橋龍吾より『あまちゃん』を観るよう促され、途中から視聴した。出演オファーについても当然あると思っていなかった。