高原列車は行く

 作詞家の丘灯至夫、作曲古関、岡本敦郎が歌った。
歌詞が平易でメロディーが親しみやすく、国民歌謡といえる。モデルは沼尻鉄道(福島県猪苗代町)で、昭和43年に廃止されるまで、沼尻、中ノ沢などの温泉への足として利用された。豊かな地方色に満ちた列車で、トロッコ風の「軽便鉄道」で、沿線には裏磐梯や白樺が立ち並ぶ風景があった。しかしヨーロッパの高原列車を思わせる曲想で古関が名曲を完成させたのである。