牧神の午後

牧神の午後

もっとも有名なのはニジンスキーが振付した作品。

 1912年に初演されたニジンススキーの「牧神の午後」は、一切のジャンプを排除して、横向きの顔だけをみせて、まるで絵画のような独特の動きが特徴。ニジンスキーはエジプト古代絵画からヒントを得たといわれている。

 岩の上で牧神がまどろんでいると、何人かのニンフがやってくる。牧神の姿におびえたニンフたちは逃げていくが、牧神に興味をもった一人のニンフが残ります。牧神はニンフを抱きすくめようとするが、ニンフは逃げてしまう。牧神はニンフが残したスカーフの匂いをかぎ自らを慰める。ということで、最後にスカーフの抱きながらマスタベーションを暗示する姿がはいっているので、上演当時はセンセーショナルな話題になった。