ライモンダ

ライモンダ

1898年、マリインスキー劇場で初演。振付はマリウス・プティパ、音楽はグラズノフ。数々の古典バレエを作り上げたプティパの晩年の作品です。舞台は中世のフランス、通常は3幕構成で上演されます。

 

あらすじ

 

1幕

 伯爵夫人の姪ライモンダは、騎士ジャン・ド・ブリエンヌと婚約しているが、ジャンは十字軍に出征している。伯爵夫人の城ではライモンダの誕生日を祝う宴が開かれ、そこにサラセンの王アブダ・ラーマンが現れライモンダに求愛する。

夜、ライモンダの夢の中にジャンが現れ二人は踊る。そこにアブダ・ラーマンも登場し、不安になりライモンダの心は揺れる。夢の中で、ライモンダとジャンが踊る部分。

 

2幕

 ジャンの帰還を待つ城にアブダ・ラーマンが手下を従えやってくる。アブダ・ラーマンはライモンダに激しく求愛し、宴の隙にライモンダを連れ去ろうとする。そこにジャンが登場し二人は決闘する。決闘に敗れたアブダ・ラーマンは、ライモンダへ求愛しつつ息絶える。アブダ・ラーマンのお付の者たちが踊る民族舞踊や、アブダ・ラーマンの勇壮で情熱的な踊りなどが見所になります。

 

3幕

 ライモンダとジャンの結婚式が盛大に行われる。結婚を祝って、さまざまな踊りが踊られ、最後に2人のパ・ド・ドゥとなり、見応えがあります。結婚式のライモンダのは哀愁を帯びた音楽にパドブレだけを繰り返す、印象的な振付で、厳しい雰囲気で踊る。ハンガリー風の哀愁を帯びた音楽も素敵です。