ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

原作はシェークスピアの「ロミオとジュリエット」。もっともよく上演されるのはマクミラン版である。音楽はプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」を使っている。

「ロミオとジュリエット」を最初にバレエにしたのは、ロシアのラブロフスキーです。プロコフィエフに作曲を依頼し、1940年にキーロフでラブロフスキー版が初演されました。そして、その後ボリジョイ・バレエの海外公演で、世界的に高く評価されるようになった。

 それまで古典的なバレエしか知らなかったヨーロッパに人たちは、この演劇的なバレエに刺激を受け、その後、クランコが、続いてマクミランが独自の振付で「ロミオとジュリエット」を製作しました。そのため、この3つの版は、各振付家の特徴を見せながらも、構成は非常に似ています

 

あらすじ

1幕

 モンタギュー家のロミオは、ロザラインに思いを寄せているが相手にはされない。街ではモンタギュー家とキャピレット家の対立からケンカが起こり、ヴェローナ大公が両家に争いを止めるよう諭す。ロミオは友人2人とキャピレット家の舞踏会に忍び込む。ロミオとジュリエットは舞踏会で出会い、恋に落ちる。舞踏会が終わった後、ロミオはジュリエットの部屋のバルコニーに現れ愛を打ち明ける。このバルコニーシーンで若い二人の舞い上がるような思いが表現される。無邪気な少女だったジュリエットが恋を知り、しだいに大人になっていく演技の変化が見応えがある。

 

 

2幕

 ロミオとジュリエットは、密かに結婚を決意する。ロミオが街に戻ると、ロミオの友人たちとティボルトのケンカが始まり、マキューシオが殺されてしまう。それを見てカッとなったロミオはティボルトを殺してしまう。

 

3幕

 ロミオは街を出ることになり、ジュリエットと最後の夜を過ごす。翌日、ジュリエットはパリスと結婚することを強制され、神父に相談に行く。神父は仮死状態になる薬を渡す。

 

 死んだと思われたジュリエットは墓に埋葬される。ロミオはジュリエットが死んだと思い、毒薬を飲んで自殺する。ロミオが死んだ後ジュリエットが目を覚ますが、傍らで死んでいるロミオを見て、ナイフで自らの胸を刺し、後を追う。

仮死状態となったジュリエットと踊るロミオ。この死体とのパ・ド・ドゥも非常に見応えがある。