吉永小百合

 吉永小百合

 昭 和20年生まれ、東京都渋谷区代々木西原町出身。本名は岡田小百合。昭和32年、小学6年生の時にラジオドラマ「赤胴鈴之助」でデビュー。松竹映画「朝を 呼ぶ口笛」で映画に初出演。翌年、名門東京駒場高校進学と同時に日活に入社。「ガラスの中の少女」で初主演。「キューポラのある街」でブルーリボン主演女 優賞を受賞し、「寒い朝」で歌手としてもデビューした。 橋幸夫とのデュエットで30万枚の大ヒットとなっ た『いつでも夢を』で「第4回日本レコード大賞」受賞。 あまりの人気にプロマイドが売れすぎて店頭から消えるほどであった。「青い山脈」、「愛と死をみつめて」「潮騒」など日活が衰退するまで日活映画76作品 に出演した。その後も、松竹「男はつらいよ」シリーズの「柴又慕情」、「寅次郎恋やつれ」、東宝の「青春の門」などに出演。同世代の男性からの圧倒的な人 気を得ていて、吉永小百合とともに青春時代を歩んだファンを「サユリスト」と呼ぶようになった。近年の出演作に「母べえ」、「おとうと」、「北のカナリア たち」など数多い。06年に紫綬褒章を受章、10年に文化功労者に選ばれた。