ロココ

 ロココとは美術史用語で、バロックに続く時代の美術様式を指す。18世紀ルイ15世のフランスから始まり、他のヨーロッパのにも伝えられ流行した優美な装飾様式。ロカイユ(貝殻装飾)が語源で、曲線を多用し装飾性がたかく、明瞭で軽快な色彩、優雅で甘美性も備わる表現である。ロココは雅宴画と呼ばれ、神話的主題や統治者の栄光を称える作品が典型例であるが肖像画、風俗画、静物画などでも様式が示される。ロココ的な美意識や雰囲気は、1789年のフランス革命まで継続した。