リヒテル

リヒテル
(1915年〜1997年)は、ソビエト連邦のピアニスト。ドイツ人を父にウクライナで生まれ、独学でピアノを学び、22歳でモスクワ音楽院に入学した。入学の時点で、彼のピアノは完成していたとされている。30歳で全ソビエト音楽コンクールピアノ部門で第1位を受賞し、主にロシアで活躍した。その卓越した演奏技術から20世紀最大のピアニストと称されているが、その知名度にもかかわらず、当初は神秘のヴェールに包まれた謎の多いピアニストだった。それは当時のソ連が出国を許さなかったからである。また彼の手は非常に大きく「化け物の手」 を持ってると噂されていた。
 1970年の日本万国博覧会の際に初来日、それ以降はたびたび来日してリサイタルを開いている。1997年8月1日、モスクワで死去(享年82)。