初音ミク

 初音ミクとは「合成音声で歌う架空のアイドル少女」のことである。音声合成のシステムはヤマハが開発した「VOCALOID2」が用いられ、メロディと歌詞を入力すると合成音声によるボーカルやバックコーラスを作ことができる。つまり歌手がいなくても、歌声を作り出すことができ、16歳の女の子が踊りながら歌いだすのである。初音ミクの名前の由来は、未来(ミク)から初めてきた音(初音)という意味である。
 初音ミクが発売されると、初音ミクで作曲したオリジナル曲が、ニコニコ動画に次々とアップされた。 自分の曲が、曲の出来次第で人気になるのだから多くが夢中になった。
 歌声の合成には、実際の歌手の断片(歌声ライブラリ)が用いられ、さまざまな歌声を作ることができ、人間の肉声と区別がつかない。手軽な曲だけ でなく、本格的な曲を作ることもできる。ネットがあれば誰でもPCで作れ、人気になればゲーム機や携帯など様々な音楽に使用されるのだから、初音ミクは新しい音楽文化といえる。